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乙女たちに思い出してほしいこと

  • 2024年11月16日
  • 読了時間: 6分

更新日:2024年11月21日

それは、



私たちは既に美しく、愛される価値のある存在



であるということ。



それを誰かに証明してもらう必要はないし、証明するために頑張る必要もなくて、自分が気づいて認めてあげるだけで良い。



恋人に振られたからといって、恋人が出来ないからといって、パートナーとの仲がうまく行っていないからといって、私たちの価値は変わらない。



もし目の前にそんな現実があるとしたら、それはむしろ自分の価値に気づいてというサインでさえあるかもしれない。



周りに愛を囁いてくれる人がいないと嘆きたくなる時、その状況はチャンスと捉えることも出来る。



自分の価値は、自分で決める。自分の価値は、自分で決められる。



もちろん、自分の人生も。



だから堂々としていたら良い。



私たちは既に美しく、愛されるに値する存在なのだから。




私はコロナのコの字も聞こえてこない2019年の秋に私にしては長い約4年という時を共にしたパートナーとお別れをした。



彼とはバンコクで働いている時に出会ったのだけれど、デートを始めて約1ヶ月後には同棲を始めていたくらい波長が合い、一緒にいることが自然な人だった。



それまでは仕事を優先する人を追いかける恋愛ばかりしてきて上手くいかなかったから、次は自分を優先してくれる人を選ぼうと思っていた矢先に現れた彼。



次の恋愛もまた同じことになったらどうしようと怖さを感じてもいたけれど、向こうの仕事が忙しくなり始めた時、「だからこそ一緒の時間を大切にしたい」と彼が口にした時、この人で良いのだと安堵感を覚えた。



初めて素の自分でいることが出来、どんなに時が流れても、なんの不安もなく彼との生活によってもたらされた安心感と心の平穏は願った以上のものだった。



急ぎの用事があるわけでもないのに、携帯のLINEが使えない時に、仕事中にPCからメールをしてきて、その事情と今日も君のことを思っているよといちいち連絡を寄越すような人だった。



彼の愛情深さによって、過去の自分が癒やされた。



だからなんの前触れもなく「もう愛していない」と言われた時は、狐につままれたような気分だった。



冗談にしか聞こえない彼の言葉が、受け入れられなくて、食い下がって、ちょっとの衝撃にはへこたれない私が、人生で初めて食欲も希望もなくした。



(長年の幸せ太りが一気に解消したことは、唯一の不幸中の幸いであった。)



本当に何も手につかなかった。



話し合いに話し合いを重ねたけれど、彼の意思は固いことが腑に落ちた時、私は彼の選択を受け入れることにした。



その後もしばらく連絡をとっていたけれど、別れてからその間、私はずっと彼に愛されるに値する人にならなければとそれを証明しなければと、あれこれ目にみえる成果を出そうと躍起になっていた。



自分には愛される要素が足りないのだと、その不足分を埋めようとしていた。



本当はそんなことちっともないのに。



彼の決断と私の価値には、なんの関係もないのに。



あの時そんなふうには微塵も思えなかったけれど、今はそれがわかる。



自分を信頼できるようになって、心の重心が自分に戻ってきたから、はっきりわかる。



ピンチはチャンスとは、言い得て妙だ。



ここで、パートナーシップに悩む乙女たちに声を大にして繰り返す。



私たちは既に美しく、愛される価値のある存在なのだと。



それを誰かに認めてもらうことも自ら証明する必要もない。

相手に好かれるために言葉を選ぶことも、行動することも、する必要はない。



ただただ、自分の尊さに気づく必要があるだけなのだ。

自分の人生の舵を自分で取る楽しさがその先に待っている。




もし、パートナーシップで傷つくことがあったなら、まずは好きなだけ涙を流して、存分に打ちひしがれてほしい。



悲しい時は、悲しくなって良い。



弱い自分がいたって良い。弱い自分のままで良い。



何も手につかない自分がいても許してあげてほしい。



早く立ち直らなくちゃなんて焦らなくても大丈夫。



まずは自分に寄り添って、癒してあげること。



パートナーと自分を切り離して、自分のことを考える時間はそれから取ったら良い。



相手が好きで苦しいことがあれば、起きていることは愛のこもった相手からのギフトだという視点を取り入れてみてほしい。



優しさだけが愛の形ではないから。



相手が差し出してくれた人生をより自分らしく生きるための機会



だから苦しいときほど、悲しみを一通り感じ終えたあとに、自分と向き合ってみてほしい。



相手のための人生ではなく、自分のための人生を歩めるように。



向き合ったあとは明るい未来しか待っていないから、安心して歩みを進めたら良い。



自分の価値や望みを知ることが、ちゃんと新しい未来を連れてくる。



それから相手と向き合ったって遅くはないと私は思う。



あなたの中に、パートナーシップ(もしくは父親との関係)で傷ついている自分はいるだろうか?



そんな自分を見過ごしてはいないだろうか?



もし見つけたなら、怖がらずに声をかけにいってみてほしい。




喪失感と戸惑いに打ちひしがれたあの日から約3年半。



そうせざるを得ない状況だったとはいえ、我ながら、今日までめげずによく自分と向き合ってきたと思う。



暗闇を抜け、自分の足で立ち上がり、今、また前を向いている自分が誇らしい。



私を突っぱねて、この旅路に送り出してくれた彼にも感謝している。



おかげさまで私は今、自分に思った以上の価値があることを理解することができた。



女性として、一人の人間として。



今はパートナーがいるいないに関わらず、自分がやりたいと思えることがたくさんある。



多分あのまま一緒にいたら、私は今のように自分の強さを知ることもなければ、これほど自分の可能性を追求することもなかったように思う。



どこかで彼に合わせて、本当に自分がやりたいことを真剣に考えることもなく、



自由を愛する自分に合ったフリーランスになることもなければ、人に寄り添うことに喜びを見出す性格を活かして、やりがいをこの上なく感じる、今の複業をしていなかったかもしれない。



約4年間、たっぷりと愛情を注いでくれてありがとう。



どんなときも私の幸せを願ってくれてありがとう。



仕事が辛くて辛くて仕方がなかった時もいつもそばで支えてくれてありがとう。



自分の力で人生を切り開いていく機会をくれたことに感謝します。



お互いのために辛い決断をしてくれたことにも感謝します。



起きた出来事を変えることは出来ないけれど、意味づけは自分でしていけるから、私はこの出来事に感謝をして、前に進み続けたいと思う。



私たちは既に美しく、愛される価値のある存在



この真実に気づいた私たちに次はどんな出会いや体験が待っているのだろう。



私の心は、ようやく高鳴り始めている。






 
 
 

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